不妊治療?体外受精について

赤ちゃんを望んでいても授からない夫婦は１０組に１組はいるといわれている昨今、その
不妊の原因は、夫婦どちらかの１つだけの原因の場合もあれば、ひとりで複数の原因を抱
えている場合もあり、あるいは双方に原因がある場合等、色々なケースがあります。なか
には、現代の検査技術では原因がわからない不妊もありますが、そういう不妊であっても
日進月歩の不妊治療の技術で原因を突き止めたり、妊娠が可能になったりするようになっ
ています。
体外受精という画期的な治療法が確立されたのはついこの前のことのようですが、医療技
術の向上と共に大学のような研究機関だけではなく、今や全国の医療機関でも安心して体
外受精を受けられるようになりました。
体外受精は、卵管閉塞などの器質的な問題をかかえる不妊症には大変有効な方法ですが、
タイミング療法や人工授精でもなかなか妊娠に至らない不妊の人も治療対象となります。
体外受精は1978年イギリスで初めて成功して世界的な大ニュースとなりました。その後、
1983年には日本でも成功して、現在までに約６万人の赤ちゃんが誕生しました。体外受精
は、今現在まだ保険適用外となっているため、治療費は自費負担となります。医療機関に
よって金額は様々ですが、だいたい30万円?50万円というところが平均的です。
治療費は高額ですが、体外受精による妊娠率は約25％となっています。成功率が特別高い
というわけではない治療法ですので、体外受精を受けるかどうか、主治医の話をよく聞い
て、夫婦でよく話し合って決めてください。